かぶら杉の家

三角屋根のシンプルモダンなプロポーション 冬の青い空に映える外観と暖かい日差しを取り込む開口部 オリジナルダイニングテーブルにIHをビルトイン。ステーキを焼きながらワイン……そんな大人の時間も。 天ぷらもいいですね。カウンターも梁も「かぶら杉」 Living over the Kitchen 和室の床の間には、ファブリックパネルを 洗面器を2つ配置したオリジナル洗面台 自慢のハーフユニットバスで入浴は檜の香り Simple Modern and Natural 2階ホールのカウンター式フリースペース かぶら杉の架構を見せるエントランスの吹き抜け 吹き抜けの高い天井とスチールの手すりで開放的に。有機的に配された玄関とかぶら杉で「和」の提案。 シンプルモダン&ナチュラル

道路整備によって様相を変えつつある町、吉岡。この家はその新しい道沿いに建てられた。このあたりは大型店舗の進出や分譲地の開発が進み、交通量も格段に増加している。 建設地は道沿いとはいえ、間にある生家の畑がバイパスとの緩衝となって、利便性を持ちながらも閑静な住環境と言える。

施主がイメージしていた家は、新しい和のカタチを持っていること。それは様式的なことではなく、また構法や素材といったハードな要素だけでもない。 「和」の持つ温かさ、懐かしさ、自然を上手に取り込む知恵……。 家族とのふれあいや、時間の過ごし方、勿論、空間の表現等をも含めて、現代のライフスタイルに対応する「新しい和」のデザインである。

「かぶら杉」の架構を見せるエントランスの吹き抜け。居間の中にある畳の座。IHを食卓にビルトインさせたダイニング。 第二の茶の間であり、親と子が共有する書斎でもある階段上の何気ないスペース。 プライバシーを保てる最小限度の個々のスペースを確保しながら、広がり感のある空間構成。 浴室もハーフユニットと檜を組み合わせ、機能とアメニティを満足させている。 子供たちが成長する年月の中で、飴色に変わる床。柱の傷。生成の風合いを見せていく白壁。

……私たちの「和」の提案である。

施主との出会いはオープンハウスでした「MINKA」。その時には既に、某建築家との打ち合わせが進んでいて、 (それはウェブ上の設計コンペで選ばれた設計事務所なのですが)私たちへは、競作という条件での依頼でした。 結論的には……築後十数年経過した家を比較して、決められたとのことです。

歳月を経て色褪せぬデザインって、大切だと思います。例え、流行にシンクロしなくても……。

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基本データ
延床面積 113.85㎡ ≒ 34.4坪
構造 木造在来工法
仕様 外壁 白州そとん壁・杉板縦貼り
杉無垢材
ルナファーザー+リボスデュブロン
天井 ルナファーザー+リボスデュブロン 一部 杉無垢板