軒の話
カテゴリー:[建築のプロらしく語る]
先日徒然コラムでお馴染みの紅雲さんと話をする機会があったのだが、「最近年齢を重ねてきて、軒が欲しくなってきたんだよね。」という事を言っていた。
紅雲さんの住み家は間口が狭く奥行きのある敷地に境界線ギリギリに家が建っているのもあって、切妻屋根の軒の出が短い。実際今の住宅では軒の出た家も少なく、昔は当たり前だった深い軒下の縁側に腰掛けてお茶・・なんて光景も見られなくなってきた。
つくる立場から言えば、よりシンプルな家を目指すなら軒がない方がデザイン的にまとまるし、コストも抑えられる。最近ばうはうすで主流になってきているBOX型だとなおさら。
軒の役割というと、夏場の高い日射を遮り外壁への熱の蓄熱を防ぎ、逆に冬の低い陽射しを取り入れてくれる事だ。梅雨の時期でも窓を開けることができる利点もある。
軒を出さない場合の対策ももちろんしている。主にリビングや居室が集まる南側にはデッキやベランダを設けて、外壁を屋根よりセットバックさせている。庇を併用したり、サッシも機密性のよいものを使っている。
それでも最近の夏の暑さやゲリラ豪雨を考えると、もっと気を使っていかなければならないと思う。機能と見栄えのバランスをクリアした、新しいBOX型の家を思案中のところだ。

※リンク・・・施工例 CASA 倉賀野BOX



