10月某日/おのぼりさんになる

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友人がエッセイ集を出して(画家なんだけど・・・?)、出版記念の個展を銀座2丁目の画廊で開いている(・・・やっぱり絵描きだった)。
だから、突如「おのぼりさん」してみることに・・・。さて、久しぶりの有楽町。駅でおりてビックリ。なんと駅前再開発の真最中で、アレッ?「ここはどこ?私は誰?」状態。40年前のボクは、The銀座の住人だった筈なのに(この界隈でビルの窓拭きしてただけなんだけど・・・)。
駅前交番で(亀有ではない)田舎出身のおまわりさんと地図を眺めて「ドータラ・コータラ」、ようやく方向感覚を取り戻す。少し落ち着いて、辺りを見回すと「ヒヤーッ!!」さすがってゆぅか、やっぱりってゆぅか・・・なんとも、きれいな女性が(なにげに)メッチャ歩いている。
まぁ芸術の秋だからして、街中のムービングアートを鑑賞しながら2丁目に・・・。
この辺のストリートはかつて、ボクのホームグラウンド。「ローク」ってジャズ喫茶があって、毎晩のように入り浸っていた。グリニッジビレッジにあるビレッジバンガードのインテリアを模した店内(???)で、流れてる曲も比較的ポップなナンバー。「クールストラッティン」だの、「クレオパトラドリーム」だの・・・当世バヤリのジャズばかりが多かった。
かのジュクの「DIG」のように、瞑想する哲学者(?)のような客は一人もおらず、ボクのような俗人にも居心地のいい店だったのだが・・・今は・・・当然、跡形もない。
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久しぶりの友人は、巨匠のイメージを醸し出していた。(たんに髪が薄くなって、髭が白くなったせいかも知れないが・・・)。この10年近く(彼のスタイルが変わってから)個展に、あまり顔を出してない。抽象印象主義とかいって、○や□に純化された(彼の言葉によると)「世界を光と空間に還元し、美に向かって全体化する」というのだが、80年代のマティスに迫るような彼の絵のファンであるボクは、少し、さびしい思いを抱いていた。

お互いに過去を振り返りたくなる年代なのだろうか、彼のエッセイにでてくる古い共通の友人の話になる。白水社の編集にいたTのこと。画家としての優れた資質を持ちながら(敢えて)大手企業内でのプロダクトデザイナーを選んだIのこと。・・・そういえば、二人とも既に他界している。そういう年代なんだなって・・・実感する。再会を期して、銀座を後にする。
考えてみれば、彼のような環境で仕事をしてきた画家は稀有。芸大時代から画商がついて、絵を書く以外の仕事をしたことがない。それもシアワセなのだろうが、ボクの紆余曲折、行ったり来たり、また舞い戻ったりの人生も「マンザラ」ではないように思う。

「おのぼりさん」も、することはするのだ(???)。
上京ついでにアキバで途中下車。道行く電車男を見学。

群馬に家を建てるなら、ばうはうす ばうはうす : 2006年10月某日


 
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