風を誘う素材のこと ──サッシ──
窓は……光を取り入れ、風をいざない、季節の移ろいを映しだす。
とにかく「明るい」と、よく言われます。私たちの創る家のことです。
最近では、(熱損失の面から)できるだけ開口部を小さくする傾向にあります。 性能も評価は、窓を開閉しないとの前提で採点されます。 確かに住宅では開口部からの熱損失が大きく、冷輻射によるコールドドラフトを引き起こす要因となります。 それでも家は、(たんなるシェルターではないのですから)温熱効果だけで快適性を評価するべきではないと思います。 気持ちの良い季節には窓を開け放って「風を誘う」。 暑い季節には、ヨシズやオーニングで強い日差しを遮蔽する。 あるいは「微気候」をつくる。 断熱性に優れた窓を選んで(ガラスをLOW-Eにしたり)とにかく、開かれた(居心地のよい)住空間にすること。 自然との接点を失わないこと。
それが・・・私たちの「窓」に対する考え方です。
樹脂(PVC)サッシのこと
ばうはうすでは創立(1988年)以来、手掛けた家のほとんどに樹脂(ペアガラス)サッシを採用してきました。 私たちが選んだエクセルウインド(カネカ)は、 50年代に《環境先進国》ドイツで開発され(1980年代の初めから)その技術導入によって北海道で国内生産されています。
塩ビ(PVC)建材の是非はありますが、私たちは、樹脂サッシの断熱性能にいち早く注目してきました。 熱貫流率は(当時主流であったALシングル窓の)1/2.5という性能を持ち、結露を起こさせません。 さらに、年間の冷暖房費を大きく削減できることによって、トータルで40%のCO2発生を抑制できるのです。
プラスチック=エコロジー・・・ちょっとビミョーなのですが。。。
日本での普及率は、(北海道を除けば)欧米と比較してまだまだ低いのが現状です。 ドイツ・アメリカでは50%、中国でも20%超、わが国は僅か7%です。 エクセル・シャノンに追随して大手サッシメーカーも参入し、輸入品も出回り、選択肢も広くなって価格的にも使いやすくなりました。 リサイクルへの対応も進められています。
木製サッシ
ベストセレクションは、「これだ」と思っているのですが……価格が高すぎて──。なかなか使えません。 手づくりの木窓では、経年劣化が……???
以前に、建築家/宮脇壇氏の手がけた「診療所と院長の自邸」を見学したときのこと。
サッシは建具職人がつくった木窓だったのですが……
(先生のつくりつけデスクの前で、奥様の一言)
「この前の台風で、机の上がプールになってしまって・・・ホ・ホ・ホ」
にこやかに笑ってらしたのが印象的でした。
あなたなら・・・ホホホって、笑ってられますか?(余談でした)
