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06:夜の茶会。
わーくすで この家
「紅雲の住み家」を見る
寺の参道に面したその家に 夜9時を過ぎる頃から 三三五五 人が訪れてきた。 玄関脇のシャラの白い花が月の光に浮かび 波瀾が風に揺れている。 昼間の暑さは大分薄らいできた。 家の2才の男の子は今 2階で眠りについたばかり。 先程まで子供が遊んでいた居間には炉が設けられ 母は亭主に早変わりする。 ジーパン姿も混じる客の前で 茶筅が静かな音を立てる。 吹き抜け天井に開いた天窓を月が動いていく。 居間は子供部屋。 居間は客間。 居間は茶室。 そして、 居間は居間。 ──談笑のさなかに子供の泣き声が響いた。 沈黙。 泣き声は一度きりで止む。 夢でもみているのだろう。 やがて、茶会は飲み会に変わり、 和紙を透かして届く柔らかな燈の下で 大人たちの笑い声は深夜まで続く。
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text by
Mr. Koun
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